Web業界に携わっている人だけでなく、個人ブログを運営している人なら一度は「SSL」と言う言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

今やサイトを運営する上で欠かすことができなくなったSSL。

今回はSSLとはどんなものなのか。成り立ちや種類などを解説します。今までSSLの意味を知らずにサイト運営をしていた方は、ぜひ参考にしてください。

■SSLとは

SSLとは「セキュアソケットレイヤー Secure Socket Layer」の略名です。

SSLには3つの機能があります。

通信の暗号化
通信相手の特定
通信データが改善されていないかチェック

簡単に説明すると、Webサイトとユーザーの通信を暗号化することでセキュリティを高めるための機能と言えるでしょう。

SSLが設定されていない場合、ユーザーの情報を第三者に盗まれたり、不正利用されるリスクがあります。ショッピングサイトでクレジットカードを使う人は多いでしょう。

もしも利用するサイトがSSLに対応していない場合、クレジットカード情報を盗まれてしまうリスクがあります。しかし、SSLが設定されていれば通信が暗号化されるため、情報を盗まれる心配がありません。

SSLがあることによって、ユーザーは安心してWebサイトを利用できるようになります。

■SSLの歴史

インターネットが普及した当初は静的なWebページのみだったため、セキュリティを高める意味はありませんでした。

しかし、オンラインバンクや電子株取引などインターネット上で大事な情報のやり取りをする企業やサービスが増えてきました。このように時代が変化し機密性の高い情報が増加したことにより、SSLが誕生しました。

■SSLの種類

SSLを認証させるためには「証明書」を発行します。証明書とは、SSLを申請してきた人物や企業が実在するか認証局が確認して発行される「電子証明書」のことです。

SSLには3つの種類があります。

1.ドメイン認証
2.企業実在認証
3.EV認証

1.ドメイン認証

「.com」「.jp」などのドメインを所有者が発行できるSSL証明書。

活用用途:主に個人ブログなどに使用される。

2.企業実在認証

SSLを申請した企業が法的に存在していることを確認して発行されるSSL証明書。

活用用途:大手企業のコーポレートサイトやWebサービスに使用される。

3.EV認証

申請企業が法的に実在するか確認する以外にも所在地、申込の意思、権限などを確認して発行されるSSL証明書。SSL証明書の中で最も厳しい審査がある。

活用用途:主にネットバンクなどに使用される。

まとめ

今回はSSLについて解説しました。

Webサイトとユーザー間の通信を暗号化して安全性を高めるSSLは、今後、さらに必要価値が高まっていくことでしょう。SSL認証されていないサイトはユーザーからの信頼度も低くなってしまいます。

まだSSLを導入していないWebサイト運営者の方は、各認証方法を理解してサイトの安全性を高めてみてください。