GoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンをたくさんのコンテンツマーケティングやブログ・メディアの運営において不可欠なSEO対策ですが、基礎的なものから上級者向けのものはもちろん、ブラックハットと呼ばれる不正行為まで様々な情報が出回っているため、どれを実践してよいのか迷っている方は多いのではないでしょうか。

この記事では最低限行っておくべきSEO対策を具体的に紹介しているので、正しいSEO対策を知りたい方は是非ご覧ください。

予備知識

1.SEO対策=Googleへの対策

冒頭で述べた通り、現在の主要な検索サービスには

1.Google
2.Yahoo!
3.Bing

の3つがありますが、Yahoo!はGoogleの検索エンジンを使用しており(=仕組みがGoogleと同じ)、BingはGoogleやYahoo!と比べて利用者が圧倒的に少ないため、SEO対策は実質Googleの検索エンジンへの対策となります。

これがSEO対策に関する記事においてGoogleという単語をよく目にする理由です。

2.【要チェック】やってはいけないSEO対策とは

SEO対策にはホワイトハットSEOと呼ばれるものと、(ホワイトSEO)とブラックハットSEO(ブラックSEO)と呼ばれるものの2種類が存在しており、ブラックSEOは効果がないだけでなく不正行為としてペナルティを食らう事すらあるため、絶対にやってはいけません。

以下のような間違ったSEO対策を今でも肯定的に紹介しているサイトやサービスも多々ありますが、鵜呑みにしないように注意してください。

1.被リンクが重要であるため、自分でリンクを貼るとよい

→被リンクは重要ですが、ただ貼ればよいのは昔の話です。現在効果があるのは自然と貼られたナチュラルリンクのみであり、これを装って自分で貼る「自演リンク」やお金を払ってリンクを張ってもらう行為は不正行為となります。
上手くいく保証はどこにもありませんし、いずれはバレるので絶対にやめましょう。

2.キーワードをたくさん含めるとよい

→無理やり詰め込んだ場合はペナルティを受けます(詳細は後述)。

SEO対策の基本6選

1.良質なコンテンツを用意する

SEO対策の肝となる最重要項目です。

Googleは全てにおいて「ユーザー第一主義」を掲げているため、上位表示には「ユーザーが求めている情報(=ユーザーに有益な情報)」をいかに掲載するかが一番重要になります。

今から上げるのはオウンドメディアを作ろうとしている方にありがちなミスですが、間違っても情報の出し惜しみをしてはいけません。

この記事で挙げている基本的な対策を施したうえで他にサイトには無いようなオリジナリティあふれる良質な情報を発信すれば、自然と上位に表示されます。

2.メタタグを設定する

検索結果に表示され、検索順位とユーザーがサイトを開くかどうかに直結する部分であるメタタグを設定しましょう。

・メタタグには

1.メタタイトル
→検索結果に表示されるタイトルで、前述のコンテンツ同様、非常に重要。詳細は次の「タイトルにキーワードを含める」を参照。

2.メタディスクリプション
→コンテンツの概要やサイトの説明を記載する、検索結果のタイトル下に表示されるアレ。SEOに効果は無いが、ユーザーがサイトを開くかどうかに影響するため、妥協せずに先を見たくなるような文章を入れる(150文字以内)。

3.メタキーワード
→上位表示させたいキーワードを設定

の3種類が存在しますが、3つ目のメタキーワードは現在では意味をなさないので設定する必要はありません。

3.タイトルにキーワードを含める

ページのタイトルには上位表示させたいキーワードを必ず含めるようにしましょう。

これをやったからといって順位が劇的に上昇する可能性は薄いですが、逆に言えばやっていて当然の対策ですので怠らないようにしてください。

なお、WEBサービスのトップページなど、サービス名にキーワードが含まれていない場合はメタタイトルを以下のように設定すればよいです。

例:○○○○(サイトタイトル)|低コストな決済サービス(キーワードを含めた簡単な説明文)

4.文章にキーワードを含める

サイトのコンテンツ(文章)にも上位表示したいキーワードをできるだけ多く含めるようにしてください。

現在のGoogleはキーワード単体ではなく文章全体を理解したうえで検索結果を決めるようにはなっているものの、キーワードに全く依存していないというわけではないからです。

ただし、上位表示したいからと言ってむやみやたらにキーワードを詰め込むのはNGなので、あくまで自然な文章にしたうえでキーワードを織り交ぜていきましょう。

間違った例

○○(サービス名=固有名詞)は低価格ながら優れたスペックを持つレンタルサーバーです。○○(サービスの商品名)のすごいところはドメインが無料でついてくることで…..

上の例は「サービス名+評判」といった複合キーワードでの上位表示を狙ったであろう文章ですが、2回目のサービス名を「このサービス」といった代名詞に入れ替えないと違和感がありますよね。

このようにキーワードを無理やり詰め込んでもGoogleに簡単に見抜かれてしまうだけでなく、悪い場合はペナルティすら受ける可能性があるので注意してください。

5.コンテンツのhtmlを最適化する

ユーザーが閲覧するものではないものの、HTMLを正しく使用することで検索エンジンにサイトの情報や内容を正しく伝えることができる(=サイトを正確に評価してもらえる)ため、対策を行ったほうが上位表示につながります。

以下に特に注意してほしい部分を箇条書きにしていますので、一つずつ確認していってください。

1.h1タグはタイトルにのみ使用

→これはSEOに効果が無いとGoogleの関係者から明言されているものの、h1タグはそのサイトで最も重要な見出しとなるため、WEBサービスやホームページの場合はサイトタイトル及び最重要の大見出しに、ブログやメディアの場合はサイトタイトルと記事タイトルのみにとどめておき、文章ではh2〜h6タグを使用したほうが、検索エンジンにh1タグを使った見出しの重要度をよりアピールできると考えられます。

2.hタグを正しい順番で使う

→h1〜h6まであるhタグは階層構造になっているため、昇順と降順を問わず正しい順番で使用しましょう。
例えばh1タグの次にh3タグを使用することや、h4タグの次にh3タグを抜かしてh2タグを使用するのはNGです。WordPressやブログサービスなどを使っている方で、「文字の大きさやデザインが変わるから」といった適当な理由でhタグをつけていた方は今すぐ見直すようにしてください。

3.リストタグを正しく使用する

→箇条書きの各項目は主に<li>タグ(リストタグ)を使用して表しますが、タグを囲む<ul>タグなどのタグは3種類あるため、以下を参照に最適なものを設定してください。

3-1.<ul>タグ
→順番のないリストに使用するタグです。以下のように記述し、サイトの閲覧時には各項目の前に・(シェブロン)が自動で挿入されます(※CSSで削除可)。

<ul>
<li></li>
<li></li>
</ul>

3-2.<ol>タグ
→順番のあるリストに使用するタグです。以下のように記述し、サイトの閲覧時には各項目の前に1.、2.と自動で番号が割り振られます。

<ol>
<li></li>
<li></li>
</ol>

3-3.<dl>タグ
→説明付きの箇条書きに使用するタグです。以下のように記述し、<dt>に説明するものを、<dl>に説明文を入力します。

<dl>
<dt></dt>
<dd></dd>
<dt></dt>
<dd></dd>
</dl>

4.引用を的確に表示する

ブログなどで記事を書く際にはどこかのサイトや文献などから引用を行うことがあると思いますが、こちらは専用のHTMLタグが用意されているので必ず使用してください。特にWEB上のコンテンツから引用する場合、いくら引用である旨を表記したとしても、これを設定しないと転載とみなされてペナルティを受ける可能性すらあります。

以下、書き方の例

<blockquote cite="引用元">
ここに引用する文章
</blockquote>

6.画像にalt属性を設定する

表示する画像の説明文です。

何らかの理由でその画像が表示されなかった場合は代わりに説明文としてサイトに表示されるほか、Googleなどの画像検索はここの内容を使って順位を決定していると言われているため、抜かりなく設定しておいてください。

以下、設定例です。
<img src="画像のファイル名" alt="画像の説明">

7.ページの表示速度を高速化する

この記事を読んでいる皆さんにも表示が遅いWEBサイトにイライラした経験があるかと思いますが、ありがたいことにGoogleもこのイライラがいかにユーザーを不快にさせるかを理解しているため、サイトの表示速度も考慮して検索順位を決定してくれています。

お察しの通り、表示速度が遅いサイトは検索順位も下げられる傾向にあるため、表示速度が遅いサイトはユーザーの満足度だけでなくSEO対策のためにも速度の改善を行ってください。

まず、自分のサイトの表示速度を確認することが必要になりますが、これはGoogleが提供している「PageSpeed Insights」というツールを使って無料で行えますので、以下のリンクからツールを開いて行って頂ければと思います。

・PageSpeedInsights

対策を行う目安ですが、モバイルとPCの両方のランクが80以上の場合はひとまず安心です。ただし、これに達しない場合は対策必須ですので、一緒に表示される改善ポイントを1つずつ修正するようにしてください。

まとめ:ユーザーのためのサイトを作ろう

ここまでSEO対策の基本となる6項目を紹介してきましたが、これらに総じて言えることは「ユーザーにとってわかりやすく快適なサイトにするための施策である」という事です。

Google売り上げの大部分を広告収入によって上げているGoogleは、ユーザーに絶えず満足してGoogle検索を利用してもらうために検索エンジンを日々改良し、よりユーザーにとって役に立つ情報を提供できるように努力しているため、Googleが好むように作られたサイトよりもユーザーが好むように作られたサイトをより上位に表示しようとします。

SEO対策を学ぶうちに小手先のテクニックに走ってしまったり、検索エンジンが好むサイトを作ろうと一生懸命になる人が後を絶ちませんが、Googleがより上位に表示したいと考えているのがユーザーの課題を解決する有益な情報であるという事を忘れてはいけません。

サイトを訪れてくれるユーザーのことを第一に考え、SEO目線ではなくユーザー目線のサイトとコンテンツを作れば、あなたのサイトには自然にユーザーが訪れてくれることでしょう。