Web上でマーケティングしていく場合、SNSの活用はもはや当たり前になってきました。FacebookをはじめTwitterやInstagramなど、ビジネス目的に情報発信している企業は実に多いです。
しかし、SNSマーケティングを上手く活用できている企業は多くありません。ほとんどの企業が戦略に悩み、活用方法を模索している状態になっています。SNSを上手く利用してサービスやプロダクトを広めていくにはどのような方法が効果的なのでしょうか?
今回は、SNSマーケティングの効果と活用事例について紹介します。
SNSマーケティングは集客・販促に効果的
SNSは「知らない人と簡単に繋がれる」という特徴があります。
日常生活の中でサービスを紹介するには、人件費や広告の作成など沢山の費用がかかります。道行く人にサービスの魅力を伝えることは非常に難しいものです。
しかし、「人と繋がること」が前提になっているSNSなら、ユーザーは気軽に興味を持つことができます。誰かに紹介されるのではなく、自分でサービスや商品を吟味することができるので、ハードルが一気に低くなるのが特徴です。
また、ユーザーがサービスを気に入った場合、他者にシェアすることも可能です。SNSの拡散力は非常に強くなっています。フォロワーの多い影響力のある人物がサービスをシェアすれば、売上げアップにも繋がるでしょう。
キャンペーンや商品とは一見関係ないようなコラムなどで、ユーザーを惹きつける企業も少なくありません。現在では単純に広告を配信するのではなく、ユーザーが好むコンテンツを配信して集客する戦略が主流になっています。
「この会社いつも面白いことやってる!」とユーザーに思ってもらえれば、集客だけでなく販促にも大きく貢献してくれるのがSNSと言えるでしょう。
マーケティングに活用される主要SNSの特徴
ここで、ビジネスに活用される主要SNSの国内アクティブユーザー数と大まかな年齢層をみていきましょう。
YouTube | LINE | ||||
ユーザー数(国内) | 約2800万人 | 約4500万人 | 約2000万人 | 約6200万人 | 約7300万人 |
年齢層 | 20代〜60代 | 10代〜50代 | 10代〜50代 | 10代〜60代 | 10代〜60代 |
このように各SNSで、アクティブユーザー数と年齢層には違いがあります。
例えばFacebookの場合、年齢層は若干高めになっています。ここから想像できることは、「社会人」や「趣味を楽しむリタイア世代」などです。
Twitterなら「若年層」など各SNSで戦略の立て方が変わってくることが分かるでしょう。
Facebookで10代をターゲットにキャンペーンを打つよりも、Twitterで10代に向けて情報発信した方が効果が高いことが予想できます。
各SNSでの特徴を考慮した上でマーケティング戦略を立てていくことが何よりも大切です。
YouTubeならインフルエンサーとなるYouTuberに宣伝してもらう。
Instagramなら魅力的な写真を公開しつつ、商品やサービスの画像を入れていくのも効果的です。
ユーザーが抵抗を感じずに自然な形でサービスに興味を持つような仕組みを作るのがポイントです。
SNSマーケティングを活用した成功事例
ここでは、SNSマーケティングの成功事例を見ていきましょう。大企業が多いですが、SNSの活用方法は非常に上手いです。これからSNSを活用していこうと考えている方は1つの参考にしてみてください。
無印良品
シンプルで良質な商品を提供する「無印良品」
無印良品は、Twitterユーザーに向けて「タイムセール」を提供したことで売上アップに繋げたことで有名です。タイムセールはTwitterに貼られたリンクからのみ利用することができます。
「タイムセールなう」
タイムラインに表示されたこの一言に、Twitterユーザーは興味を持ち公式サイトで割引商品を購入しました。
さらに無印良品では、SNS限定でクーポンを配布することで実店舗へアクセスするユーザーを獲得しています。
面倒な登録作業をしなくても店頭でスマホを見せるだけでクーポンが利用できるという気軽さもユーザー目線と言えるでしょう。
各種SNSでおすすめ商品を綺麗な画像でアピールするのも上手いです。
SNSのデータ解析から年代別に売れ行きの良い商品を分析して専用アプリに反映するなど、とにかくユーザー目線なのが成功の秘訣になっていると言えます。
ハーゲンダッツ
高級アイスメーカーとして世界的に有名な「ハーゲンダッツ」
ハーゲンダッツはアイドルグループの「総選挙」をキーワードにSNSマーケティングをしたユニークな戦略で成功しました。
「あのフレーバーをもう一度!フレーバー復活総選挙」というタイトルでFacebook、Twitter、mixiで投票を募集しました。投票は各SNSで1日1回。
ランキング1位になった商品に投票していたユーザーの中から抽選で1000名にミニカップ12個入りの商品をプレザントするという企画で、多くのユーザーの興味を惹きました。
投票数は実に16万件を超え、各SNSでハーゲンダッツの公式アカウントがあることをユーザーに知ってもらうキッカケになりました。
「ハーゲンダッツは高いから自分には買えないな。」
ユーザーに対し、無料で商品が当たるキャンペーンがSNSの拡散力と上手くマッチした活用事例です。
H.I.S
日本の旅行会社としてトップを走り続ける「H.I.S」
H.I.Sは、ユニークなSNSマーケティングで多くのユーザーを獲得しています。
「旅行は高い」
「時間がなくて行けない」
そんな層に対しても思わずでかけてみたくなるような効果的なキャンペーンを打っています。
硬いイメージの強い旅行会社ですが
留年決定!で気落ちしているキミ。元気を出して!H.I.Sではそんなキミを応援します!「またね割」で旅行代金が最大5,000円引!その他99個の割引をご用意!」
こんなユニークなキャンペーンをTwitter上で発信することで多くのリツイートがありました。留年した人を対象に「またね割」をアピールしながら「その他99個の割引をご用意!」で、その他のユーザーにも興味をもってもらうようにしているのもポイントです。
またSNSのフォロワーを対象に「SNS旅トレンド調査」を行っています。ジャンルごとにユーザーに投票してもらうことで、生の情報を収集することに成功しました。
この企画が各種メディアで紹介されたことから、更に拡散力が上がり多くのフォロワーを獲得しています。
Instagramの公式アカウントでは、世界中の絶景などを美しい画像でアピールしています。写真を見たユーザーが「私もここに行ってみたい」と思った時に、公式HPにすぐにアクセスできるユーザービリティも特徴と言えるでしょう。
ユーザーの気持ちに共感し、思わず友達に紹介したくなるようなキャンペーンを打ってシェア数を拡大した成功事例です。
SNSマーケティングを上手く活用しよう
今回はSNSマーケティングの効果と活用事例を紹介しました。
SNSの魅力である拡散力を活かしてサービスや商品の魅力を上手く伝えられれば、売上げアップに繋げることができます。
成功事例を見て分かることは「ユーザー目線」を大切にしているところです。
企業の魅力を押し売りするのではなく、ユーザーに興味を持ってもらうためにキャンペーンを打つ。
各SNSによってユーザーの特徴は異なるものの、SNSマーケティングの根底には徹底したユーザー目線がポイントになっていると言えるでしょう。
今まで興味を持たなかったユーザーに対して「あ!これ面白い!」と思ってもらえるような企画。
ぜひ、ユニークで広めたくなるようなキャンペーンを打ち出して、SNSマーケティングを活用してみてください。